歯を虫歯にさせないためには正しい歯磨きの方法とプラークコントロールが重要です。
歯周病の原因は、虫歯の原因と同じくプラーク(歯垢)です。歯茎の周りにプラークがたまり、プラークが細菌に感染することによって歯肉が炎症を起こして腫れ、歯肉炎を起こします。
歯周病が進行すると歯茎の腫れがひどくなり、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。
また、炎症が歯槽骨や歯根膜まで及び、歯茎から膿が出たり、歯茎がやせて下がってきたり、歯がぐらついてきたりします。
歯周病がさらに悪化すると、歯槽骨が溶けて歯のぐらつきがひどくなり、食べ物が噛むことができなくなって、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯を健康に保つために何よりも大切なのは「虫歯にしないぞ!!」という患者様自身の気持ちです。
その気持ちさえあれば毎日の歯磨きも頑張れるはずです。
定期的な歯科健診も忘れずに行くようにしましょう。
予防中心型の歯科医療が大切です。
日本では、痛くなったときだけ歯科医院を受診していました。しかしその結果、残念なことに80歳で平均8本しか自分の歯が残っていません。総入れ歯の人の割合は30%もいます。
一方で、歯の先進国北欧では最低3ヶ月に一度、歯の定期的な検診を行っています。その結果、80歳で25本自分の歯が残っていて、入れ歯の人の割合はたった1.7%です。
予防中心型の歯科医療を実践すれば、高齢になってもより多くの自分の歯が保てます。このことによっておいしく食事ができ、楽しい会話やすてきな笑顔が保てます。そして、生涯にわたって健康で豊かな生活が送れます。