
みなさんこんにちは!
クリスマスがあっという間に過ぎ、もう一年が終わろうとしています
今年の一年はどんな一年でしたか?
残り少ない2021年、最後まで楽しみましょう✨
今回は、歯とカルシウムの関係性のお話です🦷
みなさん、カルシウムは強い歯を作るために必要なものだと聞いたことがありませんか?
今回はこれが本当なのかどうか、また実際カルシウムを摂取した方が良いのかお話ししていきます
◎カルシウムとは◎
人の体重の1~2%(体重50㎏の成人で約1㎏)に含まれており、生体内に最も多く存在するミネラルです
その99%はリン酸と結合したリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)として骨や歯などの硬組織に存在し、残り1%は血液、筋肉、神経などの軟組織にイオンや種々の塩として存在しています
カルシウムは骨や歯の主要な構成成分になるほか、細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与しています

⚠️カルシウムが不足すると⚠️
骨は弱くなります
幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります
不足状態が長期間続くと、骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります
また、神経や筋肉の興奮が高まり、テタニー(筋肉の痙攣)やてんかん(全身の痙攣)が起こります
⚠️カルシウムを過剰摂取すると⚠️
カルシウムの過剰によっても、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などの様々な健康障害が起こります
また、亜鉛や鉄などの他のミネラルの吸収も妨げられます
日本人の通常の食品からの摂取では耐容上限量を超えることはまれと思われますが、カルシウム強化食品やサプリメントを使用する場合に摂りすぎにも注意が必要です⚠️
日本人の食事摂取基準では、国民栄養調査の摂取量、腸管からの吸収率、骨代謝(骨吸収と骨形成のバランス)、尿中排泄を考慮し、1日の推奨量を18~29歳男性で800㎎、30~74歳男性で750㎎、75歳以上の男性で700㎎、18~74歳女性で650㎎、75歳以上の女性で600㎎としています
また、カルシウムの過剰摂取により、高カルシウム血症など健康被害がみられることから、耐容上限量は、18歳以上男女ともに1日2,500㎎と設定されています
しかし、カルシウムは吸収率が低い食品であるため、普段の食事で過剰摂取になるような心配はないと言われています!
❓カルシウムは歯を強くするのか❓
カルシウムは歯をつくるために必要な栄養素です🌱
魚介類や海藻類、牛乳などの乳製品はカルシウムを多く含んでいて、魚の骨まで食べてしまえば、更にカルシウムの摂取が可能です
歯をつくるために必要な栄養素として他にもビタミンAやビタミンCがあります
ビタミンAは歯の表面をエナメル質をつくり、
レバー、卵、うなぎ、チーズ、緑黄色野菜などに多く含まれます
ビタミンCは歯の象牙質をつくり、
ブロッコリー、ピーマン、イチゴ、じゃがいもなどに多く含まれます
なので、カルシウムだけではなく、いろんな栄養素を取ることが大事で、バランスの良い食生活が必要ということになりますね!
歯が完成している大人も歯の健康の維持のため、カルシウムの摂取は大切です
🦷カルシウムが多く含まれている食品🦷

カルシウムは、魚介類、藻類、乳類、豆類、種実類、野菜類に多く含まれます
植物性食品には、カルシウムの吸収を阻害するシュウ酸(ほうれん草に多い)、フィチン酸(豆、穀類に多い)などが含まれるので、牛乳や乳製品に比べ、カルシウムの吸収率はよくありません
また、リンや食物繊維もカルシウムの吸収を阻害します
一方、吸収を促進させるものに、ビタミンD、クエン酸、CPP(カゼイン・ホスホ・ペプチド)という牛乳中のたんぱく質などが知られています
効率的にカルシウムを摂取するのには牛乳や乳製品が最適です
牛乳・乳製品を中心に、小魚、海藻、豆類、野菜などの食品からバランスよく摂りましょう
脂質異常症(高脂血症)などで脂質の摂りすぎが気になる場合は低脂肪乳を利用したり、牛乳が苦手な場合は、チーズやヨーグルトで摂ったり、料理に加えたりして工夫すると良いでしょう✨

カルシウムは骨を強くする食品であり、歯を強くするということではなかったんですね💡
丈夫な骨を作るためにも、健康的な食生活を送りましょう✨
今年も一年お疲れ様でした!
来年もどうぞよろしくお願い致します
良いお年をお過ごしください🌱
fin.

さくらデンタルクリニック 院長
医療法人社団さくらデンタルクリニック 理事長
■専門領域
歯周病治療、インプラント治療
■略歴
岡山大学歯学部を卒業し、同大学口腔外科学第二講座にて臨床と研究に携わる。地域医療の現場で綾上歯科診療所院長として診療体制を整え、岡山大学で歯学博士を取得。医療法人社団綾上歯科診療所理事長として組織運営にあたり、のちにさくらデンタルクリニックを開設。JIADS講師として研鑽と教育に取り組み、東京歯科大学客員講師、東京医科歯科大学非常勤講師として学術ネットワークを広げる。現在、医療法人社団さくらデンタルクリニック理事長・院長として診療と後進育成に注力。
■資格、所属学会
日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医、日本口腔インプラント学会 専門医・指導医,日本臨床歯周病学会 認定医・指導医 歯周インプラント認定医・指導医、AAP(アメリカ 歯周病学会)会員、日本歯科審美学会 会員、Osseointegration Study Club of Japan副会長、TDSC(中四国JIADS)主宰 JIADS Study Club of Osaka、咬合療法研究会
■近年の主な著作・掲載
Journal of the American Dental Association(JADA)、日本歯科評論、日本口腔インプラント学会誌、The JOURNAL of JIADS CLUB 掲載、『OJのスペシャリストたちがおくるインプラント基本のき』ほか。
■患者様へのメッセージ
一人ひとりの口腔内と生活背景をもとに、最良の治療選択を患者さんと相談したうえで決定する方針です。利点・欠点や治療後の見通し,費用など丁寧に説明し、納得のうえで治療を進める体制にしています。歯周病治療・インプラント治療・矯正・審美歯科治療を総合し、機能性と審美性の両立を図るために包括的な治療をおこなっています。難度の高い症例にも対応できる経験を備え、歯科用CTやかマイクロスコープ,各種デジタル機器などの設備を活用した精密な治療を実践しています長期に安定し,できるだけ再治療が少ない治療計画を立案し、治療後はメインテナンスをしっかり行うことに重点をおいています。安全性を軸に、高品質な材料と適切な術式を選択し、安心して通院できる環境づくりに努めています。